ktakumikun’s blog

残り少ない日数を胸に !!

カスパー・ハウザーを巡って

2024.02.11

 つい先頃、「アルヒハイマー」に罹ったパソコンに、外付けで繋いでいたHDD から少しずつ本体にファイルを移した。 その中で、久し振りに目にした。

 

 トラークルの詩「カスパル・ハウザーの歌」

 

 私の許には、弥生書房の「トラークル詩集」(古本で購入)しかないので、使い始めた頃、「複合機」で、スキャンしたものであろう。

また、この書籍、
* カスパー・ハウザー  福武文庫
      A・v・フォイエルバッハ/著 西村克彦/訳   福武書店

福武書店は、もう倒産したのでしょうか。 文庫本ながら、興味深い書を出していたのですが・・・・。
 良きものであれば、どこかの出版社が、刊行する事も期待できますが・・・・。
 名前が、「福武」「福村」と似ていますが、先に出版されたものが、未だに健在(品切れになっていない様です)で、新たに出版された物が、入手出来ない様態です。
 訳者も違いますが、詳しいことは解りません。
 著者は、カール・マルクスに先行する「哲学者」、L・フォイエルバッハ(火の河)の父だとか・・・・・。
 
1828年聖霊降臨祭のさなか奇妙な野良着姿の少年がニュルンベルクの町に忽然と現れた。歩くのもままならず、満足に話すこともできない、その特異な言動は様々な憶測をよぶ―。“近代刑法の父”が生涯最後に遺した、謎に満ちた観察記録は、ヨーロッパ中の関心を引き起こし、今日まで二千以上の文献を生んだ。原著からの本邦初完訳。(本書の背表紙より)
哲学者フォイエルバッハの父によるカスパール・ハウザー伝説の原典。
本訳のほかに福村出版『野生児の記録』シリーズに収録されていますが、こちらは英訳からの重訳です。
また種村季弘氏の解説書『謎のカスパール・ハウザー』も登録されています。
 
* 謎のカスパール・ハウザー  種村季弘/著
                       出版社名 河出書房新社                 
要旨
1828年、ライン連邦バイエルン王国に奇妙な少年が出現した。穴のなかにひとりで暮らし、言葉もほとんど知らなかったこの孤児は、数人の養父のもとで教育を施されるが、五年後に何者かによって暗殺されてしまう。この少年は果してだれだったのか?著者は新たな視点からこの謎に挑戦し、正体不明の少年の生涯の秘密を推理しようとする。すべての点で確たるアイデンティティを欠いたこの捨て子は、体制に安住した人々にとっては、異物であり、危険きわまりない存在であった。著者はこの点に、主観や秩序を形成する言葉と実存の本質的な問題を見いだし、また少年の謎の生涯に、裏返しのエディプス物語と、捨て子の時代ともいうべき現代に氾濫するカスパール・ハウザー状況の祖型を読みとり、家族神話の崩壊、父親なき社会の予言者として少年を位置づける。
目次
第1章 壜のなかの手紙
第2章 ニュールンベルク登場
第3章 塔と地下鉄
第4章 霊媒カスパール・ハウザー
第5章 夢のなかの城
第6章 顔のない刺客
第7章 カスパール・ハウザー詐欺師説
第8章 性別のふたしかな男
第9章 呪われた古城
第10章 三度死ぬ屍体
第11章 漂泊の王子
第12章 スタンホープ卿の謎
第13章 フォイエルバッハの死
第14章 瞼の母
第15章 二人のザイラー
第16章 鏡文字の告知
第17章 暗殺者たち
第18章 死の床にて           
                  



 上のこの書、ヤフオク! で見つけ、購入したが、北海道からの為か、未だに届かない。

 以前メルカリで注文したことが有ったが、「金だけ受け取って、あとは梨のつぶて」

メルカリは、相手に伝えたと言うが、それも不明だ。相手から私の許には、何の連絡も無い。

この様な、体であるので、その後、メルカリを相手にしていない。 皆様もご注意を!?

 
 どこか、なぜか懐かしくYouTube で調べてみた。 10指に余る物があり、そこそこみることが出来る。
 
 日本では、ペーター・ハントケ作品を台本にした舞台劇があるようだ。
 
 俳優・三國連太郎の息子である佐藤浩市の息子「寛一郎」が演じているようである。
 

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* カスパー
  ペーター・ハントケ/著 池田信雄/訳  出版社名  論創社
要旨
19世紀初頭の実在の人物カスパー・ハウザーを、現代を生きる孤独な個人としてよみがえらせた比類のない衝撃的“言葉の拷問劇”。40年ぶりとなる新訳完成!
著者紹介
ハントケ,ペーター (ハントケ,ペーター)   Handke,Peter
1942年オーストリア、ケルンテン州生まれ。オーストリアを代表する作家、劇作家、映画脚本家。大学在学中に発表した小説『雀蜂』と戯曲『観客罵倒』で衝撃的なデビューをとげる。2019年にノーベル文学賞を受賞
 
池田 信雄 (イケダ ノブオ)  
1947年東京生まれ。ドイツ文学者
 



 

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 現代社会でも、ロマンス・ラブを楽しんだ結果か、「30歳」にもなる女性が、戸籍にも載っていなかった・・・・・。

 

 プライバシーに阻まれての事もあろうが、多くは語られていない。 周囲の方たちは、何を見ていたのであろうか・・・・。